なぜ禁煙に失敗するのか

なかなかやめられない煙草を吸う習慣

一旦ニコチン依存症になってしまうと、禁断症状が出るため、禁煙が難しくなります。

煙草を吸うとニコチンが脳の受容体に結合します。受容体に結合すると快感を生じさせるドーパミンが大量に放出されます。

ドーパミンによって喫煙者は快感を得られますが、30分ほどで効果が切れます。効果が切れると離脱症状が現れるので、解消するために再び煙草を吸うことになります。

この一連の行為の繰り返しで、ニコチン依存症になってしまいます。煙草に依存する体質になってしまうと、止めるのが困難になるので、注意が必要です。

この状態から抜け出すのは、ドラッグをやめるのと同じくらい難しいとされます。ニコチンやタールが軽い煙草が人気ですが、健康被害が少なくなるわけではありません。

パッケージに表示されている有害物質の数値は、煙草1本あたりの含有量ではないのです。使用されている有害物質の両自体はどの煙草も同じとされています。

フィルター部分の空気穴が多くなっていたり、巻紙の使い方などで吸い込む有害物質の量が制限されているだけです。

指で空気穴を塞いで深く吸うと、普通の煙草と同じ量の有害物質を吸い込むことになります。

健康が気になる場合には、思い切って禁煙することが大切です。

ニコチンの離脱症状とは

ニコチンの依存症になると離脱症状が現れるようになります。

いらいらや吸いたいという欲求の他にも、頭痛や不安を感じるのです。寝付きが悪くなって食欲が増したり、集中できなくなったりします。

離脱症状の対処法としては禁煙が重要です。ただし、一旦依存症になってしまうと、禁煙するのが困難になります。

一般的に喫煙者のおよそ3割が禁煙をしたいと考えているとされますが、日本における喫煙者の数に変化はありません。

禁煙に成功している人は、少ないです。2009年にアメリカで行われた調査でも6か月以上禁煙が続いた人は1割ほどしかいません。

禁煙を個人で行うのは大変なので、病院のサポートを受けると良いでしょう。病院では、さまざまな診療科で禁煙外来が行われています。

禁煙外来では医師が患者の喫煙歴をしっかりと把握した上で補助薬を処方し、治療の経過を見守ってくれるのです。

禁煙中に離脱症状が現れても、専門家に相談できます。禁煙外来を受診すると、自力で禁煙を行う場合と比較して、禁煙成功率が上がります。

また条件を満たせば健康保険などを使ってコストを抑えて治療を行うことができます。

禁煙中におこる禁断症状の期間

禁煙をすると様々な離脱症状が現れます。離脱症状は禁断症状とも呼ばれておりイライラや不安、頭痛などを感じることがあります。

また落ち着きがなくなり集中できない、気分が落ち込むなどの症状も見られます。離脱症状の多くはニコチンが体から抜けるために起こります。

通常は禁煙を開始してから3日以内にピークを迎えますが1週間ほどで消失します。遅い場合でも2週間から3週間ほどで消えます。

煙草を吸いたくなったりいらいらを感じたりする場合は、医師に相談すると良いでしょう。

医師の指導を受けて症状に応じた対処法に従うことで、効果的に喫煙の習慣を止めることができます。離脱症状に打ち勝つためには記録することが重要です。

禁煙開始から1週間に起きた離脱症状の種類と程度などを記録します。

対処するために具体的にどのような行動をとったかも記録しておくと良いでしょう。離脱症状はニコチンが体から抜けるのに伴って起こります。

発症した場合には健康状態が回復に向かっていると考えることが大切です。

依存性から抜け出すのは非常に困難なので、つい煙草を吸ってしまうケースが見られます。一般的な患者の場合、2回から3回ほど吸ってしまうことがあります。諦めずに禁煙を続けることが大切です。

禁煙がもたらす効果とは

禁煙を行うとさまざまなメリットがあります。煙草を吸わない期間が長いほど大きなメリットを得られるのです。

1か月ほど禁煙を続けると、咳や痰・喘鳴など呼吸器の症状が改善します。軽度から中度の慢性閉塞性肺疾患の場合、1年ほどで肺機能を改善できるのです。

慢性閉塞性肺疾患は、COPDとも呼ばれています。煙草などの有害物質が原因で肺が炎症を起こして呼吸が困難になる病気です。

日本では、COPDの90%以上が喫煙によるものとされています。継続的に禁煙を行うと、呼吸器の機能をより改善できるのです。

15年ほど禁煙を行うと、咽頭がんのリスクが喫煙者と比較して60%も低下します。20年にわたって禁煙を行うと、肺がんのリスクが喫煙者より70%も低下するのです。

20年にわたって禁煙を行った場合の口腔がんのリスクは、非喫煙者と全く同じとされています。禁煙期間が長くなるほど、非喫煙者と同じ健康状態に近づくことができりとされています。

さらに衣服や部屋などに臭いが付着しなくなり、周囲の人たちが受動喫煙するのを防げるのです。

また、タバコは年々高くなり、課税対象となっています。今後も値上がりすることが予測されるので、早めに辞めたほうが経済的でしょう。

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